ラノベ寄稿

ラノベやweb小説を斜め45°から批評するブログ

【感想】蜘蛛ですが、なにか?(web版~300話)

蜘蛛ですが、なにか?<蜘蛛ですが、なにか?> (カドカワBOOKS)

 

はじめましての方しかいませんが初めまして。ラノベ貴公と申します。ラノベレビューブログを立ち上げるに辺り、名前に"ラノベ"を冠するなど恐れ多いとは思うのですが、それはさておき。レビューさせて頂きたいと思います。

 

勇者と魔王が争い続ける世界。勇者と魔王の壮絶な魔法は、世界を超えてとある高校の教室で爆発してしまう。その爆発で死んでしまった生徒たちは、異世界で転生することになる。クラスの中でも最底辺に位置する主人公は、よりにもよって蜘蛛の魔物として生まれ変わってしまう。ただ、異常な程に強い精神力で現状を受け止め、割とあっさり順応してしまう。これは蜘蛛の魔物になってしまった主人公が、なんやかんやサバイバルして生きていく物語である。
なんか書籍発売してるらしいですよ。 

 

 

ライトノベルではなく、俗にいう"なろう小説"やら"web版"と呼ばれる方ですね。2017/02/24現在全476話。結構長いのかな? 100万文字オーバーだとラノベ約10冊分ですから多いですね……。なろう小説は割とサックリ読めてしまうので、ラノベを読む方にはいい感じの文量じゃないでしょうか。

最近読んだというか、なろう小説は定日更新なのでどうしても印象に残りますね。さて感想です。あらすじが粗筋すぎる。

雰囲気としては「転生したらスライムだった件」に近いですね。主人公がモンスターで徐々に成長していく感じですとか、スキル設定の掘り下げてる感じとか。

「転スラ」の方はリアタイで読んでいたので内容もずいぶんおぼろげですが、良くも悪くも内容は「蜘蛛」の方がシンプルという印象です。

……比べる対象が悪いような気もしますね。むしろ転スラは特例といいますか。(笑)

むしろよく作り込んでいる方だと感じます。あの文章のトリックはなろうならではというか、たった一話のどんでん返しでゾクリとしましたね。

著者は本作が処女作のせいか、序盤の文章の拙さが気になりますが、話が進むにつれて読みやすくなっていきますね。一話読んで切ろうとしたそこのアナタ、もう少しだけ付き合って!

個人的に小説は一人称を好むので、文の軽快さと相まって非常にポイント高い作品です。是非。