ラノベ寄稿

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【感想】勇者召喚が似合わない僕らのクラス_第一部

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ラノベ貴公てんぷれ乙

 

 ――「勇者召喚」。

 とち狂ったクラスメイトがいたり、ちょっとついていけない気持ち悪さを発揮しそうな主人公体質のクラスメイトがいたりする中で、普段は目立たなかったりいじめられている生徒が、異世界で得た力によって誰よりも強くなったりする、最近のライトノベルでもよく使われる題材だ。
 ――――僕のクラスは、まずそんなものは似合わない。
 特にいじめなんてないし、これと言って先述したような類のタイプもいない。要するに、勇者召喚なんてものがまったくもって似合わない、そんなクラスだからね。
 ――――なのに、だ。
 よりによって僕らは召喚されてしまい、与えられたスキル。
 ――……えっ、何これ【スルー】ってどういう事なのかな?
 周りから上がる声からも、お世辞にも戦いに向いているようなスキルが一切聞こえちゃこないんだけども。
 あぁ、まったく。
 心の底から――「これは酷いキャスティングミスだ」と思わずにはいられなかったよ。
◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆◇◆
「チート? レベルを上げてステータスを上げろ? それ、僕に対する嫌味ですか?」
「真正面から戦えって? あはは、無茶言わないでよ。使えるものはとことん使うに決まってるじゃない」
 そんな主人公――高槻 悠――の物語が、ここに開幕する――――。

 

カクヨムで累計ランキング三位の作品「勇者召喚が似合わない僕らのクラス」。

 

「酷いキャスティングミス」のキャッチコピーには惹かれるところがありますね! こういうテンプレの裏を突くのが読みたかったんだよ!(数時間前)

 

さてさてどんなものか……と読んでみれば、なろう小説の巻き込まれ勇者召喚系主人公最強ものじゃ(ry

 

文章はたいへん読みやすく著者の随筆力が伺えますね。web小説の大半は素人が書いてるので文の拙さが合わない! という方におススメ。

内容は良くも悪くもテンプレといいますか、「俺弱い言ってる主人公が実は最強」ものと言いますか、捻りがないといいますか(なぜに悪評しか言えないのか……)

 

率直に言ってしまいますと、自分に王道系って合わないんですよね。もちろん嫌いじゃないんですが、既読感が先行して面白味もない。

逆にweb小説初心者の方には自信を持ってお勧めできる作品かと。さすがカクヨム三位すごいすごい!(流れるような皮肉調)

 

いや、実際勇者召喚系としては完成してると思います。一部しか読んでないケドも。

もう少し読んでみようかな。面白ければレビューします。面白くなくてもネタになれば(ry