【感想】弱キャラ友崎くん Lv.1「捻くれているようで真っすぐとした読み応えのある仕上がり(グルメレポーター並)」
ラノベ貴公「イラスト買い待ったなし」
人生はクソゲー。このありふれたフレーズは、残念ながら真実だ。日本屈指のゲーマーである俺が言うんだから間違いない。だけどそいつは、俺と同じくらいゲームを極めてなお、人生は神ゲーと言いきった。生まれついての強キャラ、学園のパーフェクトヒロインこと日南葵。挙句、「この人生のルールを教えてあげる」だって?……普通はそんなの信じない。だけど日南葵は、普通なんて枠にはまったく嵌まらないやつだったんだ!第10回小学館ライトノベル大賞優秀賞受賞作。弱キャラが挑む人生攻略論ただし美少女指南つき!
読書前のラノベ貴公「まーたはまちか(呆れ顔)」
理性「やめなされ」
最近流行りのボッチ主人公がリア充になってすまん系。
ラノベ貴公はわたりん信者ですので、断言させていただくと、
「やはり俺の青春ラブコメは間違っている。」が原点にして頂点
ということで、あらすじに非リア充とかボッチなんて単語がある作品は読まなくていいかなぁと思うのですが、
友崎くんの評判がすこぶる良い
ということで、わたりん信者()みたいなことを言いながら一巻を読了。ミーハーな貴公であった。さて感想です。
ボッチ・陰キャラ・ゲーマーといえば想像に容易い、主人公の友崎くんは、ひょんなことからリア充ヒロインの日南と関係を持ち、彼女を通してリア充を目指すという話。
まあ、ありがちというか。最近だと「いでおろーぐ!」「非オタの彼女が俺の持ってるエロゲに興味津々なんだが……」とか、しかしよく考えてみれば主人公が美少女と出会って~なんてのはラノベの設定(テンプレ)じゃ鉄板なわけで、いちいち角を立てるならラノベ読まなくてもいいんじゃないでしょうかっ! だからテンプレは良くも悪くもあるのであってなぁと小一時間。
しかし、意外にも、「非リア充がリア充を目指す」という設定って新しいんですよね(たぶん)。少なくとも非リア充が「やれやれ仕方ねえなァ……」なんていうよりはよほど素直で好感が持てる。蓋を開けてみれば捻くれてるどころか純粋なラブコメでした。
日南さんご指導の元、リア充目指してリア充にアプローチする友崎くんなのですが、弱キャラというだけあって失敗もする。正直自分にもあるあるというか、自分だったらあるあるな気がして心が痛い……と思いながら口ではニヤけてしまう面白さ。
終盤の熱い展開もコミュ障の裏返しと捉えてみると不思議と頷けてしまう。忠実にストーリーが練られていて、読み応えがあるというか読みやすい作品でした。
読み終えた後での印象としては、
お、なんか童貞が頑張ってる
という感じ。
さも滑稽なことよ、いとおかし(国語力24くらい)。いや絶対この楽しみ方ちげぇだろ……
はまちかな? と思って読み始めたもののいざ読んでみると全然違う作品でした。やはり食わず嫌いはいかんですよ!