【感想】ロクでなし魔術講師と禁忌教典(アカシックレコード)1「これは面白……ぬーっ……」
アルザーノ帝国魔術学院非常勤講師・グレン=レーダスは、自習→居眠りの常習犯。まともに教壇に立ったと思いきや、黒板に教科書を釘で打ち付けたりと、生徒もあきれるロクでなし。そんなグレンに本気でキレた生徒、“教師泣かせ”のシスティーナ=フィーベルから決闘を申し込まれるも―結果は大差でグレンが敗北という残念な幕切れで…。しかし、学院を襲う未曾有のテロ事件に生徒たちが巻き込まれた時、「俺の生徒に手ぇ出してんじゃねえよ」グレンの本領が発揮される!第26回ファンタジア大賞“大賞”受賞の超破天荒新世代学園アクションファンタジー!
ラノベ貴公「あのさぁ……」
理性「話はレビューしてからだ」
とりあえず主人公をダメ人間にして転結あたりで「仕方ねえなぁ、本気出すか!」の流れがあらすじで目に見える。これレビューする必要ある? と身も蓋もないことを思ったわけですが、結構評判が良かったのと、アニメ化も決まりましたからね。久しぶりに読み返して感想です。
印象としてはテンプレの手堅さを上手く使えているなという感じ。
ストーリーに面白さは感じないものの、キャラクターの個性や会話のテンポ、設定の作りこみで引き込んでくる。「どうせ主人公本気だすんでショ?」といった先入観を上手く突いて「主人公本気だすのまだー?」「……そろそろ本気出してもいいんですよ?」と先を読ませてくるのが上手いこと転がされてるようで悔しいっ!
しかも本気出してから世界観がぐんと広がるものだから、圧巻。周りの態度が手のひらクルーなのも個人的には引っ張らなくて好きです。
勝手な妄想ですが、メタ的にテンプレを上手く作用させてますね!
ヒロインの痴女服とか生徒の手のひらクルーとか、ツッコミどころが用意されているものの、シナリオのクオリティは非常に安定していて堅いものを感じます。良くも悪くもテンプレとはよく言ったものです(自画自賛)
重ねて言いますが、ストーリーは普通。ファンタジア好きにはおススメ。
といったところ。しいていうならこの無理やりギャグを入れたような会話が個人的には嫌いなのですが、そこも含めてライトノベルっぽい作品なんじゃないでしょうか。
前読んだときは結構辛口な印象を抱いてましたが、一巻ならこんなものなのかもしれないですね。
理性「言葉の端から皮肉が滲み出てるんですがそれは」
はい。
だってテンプレを面白いっていうの悔しいじゃないですか!
客観性欠きまくったレビューなので内容は自分で確かめてくださいね(ダイレクトマーケティング)
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