ラノベ寄稿

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【感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 4.5「大満足の短編集」

ようこそ実力至上主義の教室へ 4.5 (MF文庫J)

 

ラノベ貴公普通に面白いじゃないですか

 

色々な事件が起こりつつも夏の特別試験は無事終了。高度育成高等学校の面々にも遂に正真正銘の夏休みがやってきた。しかし、夏休みの楽しみ方は人それぞれで―!?謎に包まれたA&Cクラスの生徒の意外な一面を描き出す「意外と伊吹澪は常識人である」&「意外と葛城康平は悩んでいる」突然のアクシデントから始まった堀北鈴音苦難の1日を描く「さりとて日常に潜む危険性」佐倉愛里のほんのちょびっとの勇気の結果は?「女難、災難の1日。天使のような悪魔の笑顔」夏といえばのプール回!「他クラスとの交流会」そして、シークレットな番外編も1本収録!大人気クリエイターコンビが贈る、新たな学園黙示録特別版、ショートストーリー集!

 

*ネタバレ有

 

短編集。綾小路が残った夏休みを謳歌する話。綾小路が誰かと災難に巻き込まれるという構図で、キャラは短編順に「伊吹」「葛城」「堀北」「佐倉」「軽井沢」だ。

 

いや、良かったよ

 

まずは伊吹。正直話自体はクソつまらないというか、何がしたいのか分からなかったんだが、伊吹と言うキャラを上手く見せていた。伊吹は結構好きなキャラなので、エレベーター蹴ってるシーンとかニヤリとできたかな。

 

続いてよう実の良心枠・葛城。設定補足の面が強かったかな? 生徒会とか、綾小路たちとの関係だとか。葛城はDクラスと三巻ではどちらかといえば対立的だったのに対し、四巻では気さくな感じでしたからね。あくまで公平というか。短編のオチが結構好き。

 

堀北。おまえいつもポンコツやってんな。

 

佐倉。ストーリーにも関わってきそうなくらい人間関係が変わりましたな。それとも短編で消化していいくらいには山内がモブということか……。佐倉は二巻でそこまで魅力的なキャラではなかったんですけど、チョロイン枠として見るとなかなかに可愛い奴です。読んでて微笑ましいですよねー。

 

軽井沢。おまえ可愛いじゃねえか! やはりいつの時代もツンデレこそ至高。綾小路と軽井沢の関係もハッキリしましたね。シリアス綾小路も見れて大満足。次回の伏線らしいことも開示されて楽しみです。

 

さて、一番の感想としては、挿絵メッチャ気合入ってるな!

 

どの絵も素晴らしい……。

トーリーに関しても結構ガッツリ伏線を入れてきましたね。退学者や生徒会、堀北の心情にも変化があったようで二学期が楽しみです。それでは待て5巻。