【感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 5「堀北、そりゃねーよ」
ラノベ貴公「久しぶりにクソレビューの予感」
長い夏休みを終えたDクラスを待ち受けていたのは体育祭。だが、高度育成高等学校の行事が生半可なものであるはずもない。全学年が赤と白の二組に分かれ勝敗を競う体育祭で、DクラスはAクラスと共にB&Cクラス連合と戦うこととなった。さらに全ての競技に順位がつけられ、順位ごとにポイントを得られるという。ここまで足を引っ張る存在だった須藤が一躍Dクラスの切り札となり、運動自慢達が腕を鳴らす。一方、自分のやり方を変えず周囲と軋轢を生む堀北。その隙をCクラスの首魁たる龍園と影に潜む裏切り者が見逃すはずもなく―!?大人気クリエイターコンビが贈る、新たな学園黙示録第5弾!?究極の実力勝負の体育祭が始まる。
*ネタバレ有
夏休みが明けて告げられたのは体育祭の知らせ。当然の如くクラスポイントに影響するもので、躍起になるDクラスからは入学当初と見違えるものが伺える。中でも須藤を筆頭に今まで足を引っ張っていた運動組は腕を鳴らすところだ。しかし高度育成高等学校の体育祭がそんな甘いものではなく……
というあらすじ。しかし体育祭で頭脳戦というと首をかしげるところで、これについては本作中でも言及していた通り。「体育祭までにどれだけ準備をするか」「できても体育祭中に選手を怪我させるくらい」というのは頷けるところで、今回は頭脳戦はないかなーと思ったらほんとにありませんでしたねー。はいはい解散解散。
今回は結構語る箇所が多くてたいへんですね。とりあえず「櫛田&龍園」「堀北」「綾小路」って感じで見ていきますか。
櫛田&龍園
櫛なんとかさんが裏切ったり三国武将龍園が策を巡らしたりとしていたせいで、後手に回ったポンコツ堀北。龍園のことだからこれは薄い本の展開かと思いきやDOGEZAで勘弁してやるとなんという武士道スタイル。なんだろうこの茶番……頭痛くなってきた……。
龍園が仕掛けてくるタイプというのは二、三巻で知っている通りで、今回は更に攻撃的な一手でしたね。加えて櫛なんとかさんもガッツリ裏切ってきた。いよいよ状況が動き始めたということでしょうか。
龍園に関しては試合に勝って勝負に負けたご様子。しかし龍園さんが楽しそうで何より。
櫛田に関しては元より堀北と対立関係なのは知っていたけれど、まさかクラスを裏切ってまでの思いがあるとは思わなんだ。4巻でも裏切っていたとなるとこれは本格的に敵と見ていいのかな? こうしてヒロイン候補から外れていく櫛なんとかさんであった……。
堀北
「いつまで役立たずでいるつもりだ堀北」
笑っちゃったじゃないかよ綾小路。確かにポンコツだけどシリアスなシーンだったでしょうが。
それにしても堀北パートはくっっそつまらない。結果として須藤を仲間にしたし、その根拠もはっきりしていてなるほどと思わされたが、特に何も面白いところがなかったな。(というか仮にもヒロインなのだからそういうイベントを主人公以外と進めるのはどうなのかと小一時間)
結果として龍園に負けることも須藤を手に入れることも綾小路に踊らされたという点ではまだまだ道化役から抜け出せない模様。いや、それにしても「いつまで役立たずでいるつもりだ堀北」は面白すぎた。
綾小路
さすが主人公。今回綾小路の動きは終始面白く、彼の見ているものは全てその手中にありましたね。上述した堀北や龍園、櫛田の動きは明らかでしたが、綾小路はもっと大局的な展開を見据えているのでしょう。4巻で軽井沢を取りに行った時からその様子は伺えました。
さて、堀北学とのリレー勝負でしたが、熱い。やっぱり綾小路の全開は見てて痛快ですね。対龍園へのブラフということでしたが、今回の活躍がどんな意味を持ってくるのか楽しみ。
軽井沢とのやりとりはかなり気安い? ものになっていてこの関係が好きすぎる。やはりナンバーワンヒロインは軽井沢だったか……。
過去話。何やら意味深な話を組み合わせると、「清隆の父親が清隆を超エリートとして作り上げた」みたいな感じでしょうか? 情報量足りてない気もするんですが、高度育成高等学校の特性を考えると坂柳の存在は茶柱に続き清隆を知る重要なファクターになりそうですね。
ちなみにアニメ「よう実」のキービジュアルが公開されていまして↓
すげートモセシュンサク絵に見える。パッと見男比が高いのはヒミツ。
坂柳がいるところを見るに、アニメオリジナルでもない限り5巻で終わりそうな気がします。これ最後に綾小路が本気で走るのはカッコイイよなぁ……。
それにしても伊吹や神崎がいて佐倉や軽井沢がいないのは私気になります! なんだこのセレクト。放送一か月前でキービジュアル一枚ってこれ結構ヤバいのでは? 等々心配ごとも多いよう実アニメの紹介でした。
それでは待て6巻。