ラノベ寄稿

ラノベやweb小説を斜め45°から批評するブログ

【感想】ゲーマーズ!8「ラブコメするとつまんなくなるからラブコメしないでください(素直)」

ゲーマーズ!8 星ノ守心春と逆転バックアタック (富士見ファンタジア文庫)

 

ラノベ貴公「ちゃんとしたラブコメとかふざけんな!(憤怒)」

 

修学旅行を経て、新たな関係へと踏み出した二組の恋人達。心機一転、爽やかなラブコメ路線に転向したいところだが―(も、もう“カノジョ”じゃなくて“元カノ”なのよ、私!)(雨野君、もう一度だけ、交際申し込んでくれないかしら)グズグズと引きずりまくる、安定のポンコツヒロイン。その隙を突いてここぞとばかりに動き出す、恋する乙女達。「だって自分…ケータとこうして過ごす日常、手放したく、ないですし」「今この時もセンパイを連れ込める暗がりを探してますからね」混沌とした状況の中、近づくクリスマス。そして聖夜―ある恋に「作られた奇跡」が、舞い降りる。

*ネタバレ有

 

ゲーム同好会の五人の関係が解消されて、晴れてそれぞれの恋を始められるようになった各々。

天道や上原が恋人を振った理由は予想通りって感じです。相変わらずこいつらめんどくせえなっ! 

 

しかしこの潔癖なところがラノベでこそ許されるわけですが、今回ばっかりはさすがに「そりゃねえだろぉ」とは思いましたね。作中でも心春が指摘しているので、著者も十分ファンタジーなのは理解しているんでしょうが、それにしてもですよ。

 

《真のヒロイン登場を前にして、身を引く決意を固めたサブヒロイン》ってあるかぁ?

 

しかも「あなたのことは今も好きですけど付き合えません!」とか今どき少女コミックでも見ないウザさだな!

 

特に上原はマジでどうしちゃったんでしょう。雨野の潔癖にあてられたとはいえなんかキザっぽいキャラになっているような……あー、いやでもこいつ元からキザっぽかったな。

 

個人的に好きな雨野×亜玖璃のファミレスは毎回楽しみのひとつなんですけど、今回はファミレス成分が少なくて残念でした。面白かったけど。

 

天道さんはいよいよヒロインをやめ始めたというか、しっかり出てるはずなのに全く印象に残らないのはどうしてだろう……。バスでの挿絵は滅茶苦茶かわいかったですけどね! ポンコツしてるときの天道さんが一番かわいいと思うのでこれからも変わらずそのままでいてほしいと思うラノベ貴公であった。

 

サブタイにもあるように今回は心春がいいポジションにいて物語を引っ張っていましたねー。ゲーマーズの面子じゃ一番現実見えてるというか、それでいてかなりパンチのあるキャラなので好きなんですけど、今回で完全にサブヒロインに収まってしまったなーという悲しみ。だってサポートします宣言しちゃってましたもん。まあヒロインになれるとも思ってませんでしたけどね……。

 

アブストラクト・クリスマスはカッコよすぎたけどな! 

 

ぜひエロゲトークしたい(真顔)

 

で、千秋がなー。こいつだけマトモに恋愛始めようとしてるせいか、デートの描写がそんな面白くなかったのは私だけでしょうか……?

 

おかしい、普通にラブコメしてるとこの作品今一つ盛り上がらないな(?)

 

いよいよ真面目に恋愛を始めた(?)ゲーマーズ。なんか俺が読みたかったゲーマーズってこれじゃないんだよな感がすごい本作でした。

 

おまけに一言アニメ感想。

面白いんだけど、これ絵なんか古くない……?