【感想】転生したらドラゴンの卵だった~最強以外目指さねぇ~(~95話)「RPGをそのままぶち込みました」
ラノベ貴公「予想以上に長い……長くない?」
目が覚めたとき、そこは見知らぬ森だった。
どうやらここは異形の魔獣が蔓延るファンタジー世界らしく、どころかゲームのように敵や自分の能力値を調べることができるようだ。
魔獣を狩ってLvアップ、〖称号〗を掻き集めて上級ドラゴンに進化!
頭に響く謎の声が急かす。俺に【最強を目指せ】ってな!
*ネタバレ有
コミカライズ面白かったです。
最近コミカライズから入って原作読みにハマっているラノベ貴公です。上手いこと業者に乗せられている気がするんじゃが……。
コミックで一話読んで「ほーん結構面白そうなのでは?」となろうで読み始めたのが罠だった。とりあえず一巻分読もうとか思った俺が馬鹿だった。
二巻分で100話まであるのか……
なんで二巻までかというと、ちょうど区切りよく終わるのがそこなんですよ。正確には95話で第一章終了、みたいな。最近日間ランキングばかり読み漁っていたので久しぶりにボリュームのある作品で驚いた。
さて感想です。
主人公が転生したらドラゴンの卵だったので最強以外に目指さねえという、なんともタイトルがあらすじの作品。
モンスター転生ものというと「転スラ」や「蜘蛛」が有名どころですが、本作品はちょっと毛色が違っていて、主人公がそこまで強くないというなんともなろうらしからぬ特徴がある。
無双するんじゃなくて、強敵と戦いながら地道にレベル上げして進化するっていう、どちらかというとRPGを楽しむような作品に仕上がっていました。
やっぱり人外転生ものは「進化」でワクワクする
主人公がそう強くない分、進化したときの盛り上がりはすごいですね。進化先を予め見せておくことで自分がゲームしているような楽しさがあります。
で、ここまで言っておいてなんですが、正直「俺は主人公最強じゃねえと楽しめねえ!」って人にはおススメしない。インフレ防止のためか著者が主人公をそこそこの強さで抑えている。良くも悪くも上手く書いていて、まとまった作品に仕上がっていました。
主人公が普通すぎるのが致命的だった。
ダメとは言わない。どちらかといえば「転スラ」の主人公もそこまで個性的かと問われるとそうでもない。ただあれは他のキャラとの掛け合いが盛んで作品全体で面白い作品として仕上がっている。
一方本作は主人公と他のキャラとの関わりがあまりない。40話ほど読んでようやくレギュラーポジションになったのが黒蜥蜴だし、別に黒蜥蜴が人になるわけでもない。
読了後のラノベ貴公「なげぇよ」
文章の上手さでひとまず100話まで読んでみたけれど、思ったほどでもありませんでした。残念。
ただしこれからの展開次第で魅力的な作品に代わっていくのだろうとも思います。主人公が人化できるようになってからが本番! これから主人公が強くなっていくんでしょうしね。
いやしかしそれまでが長すぎる。もう少し人語を喋れるキャラを増やさないと辛いぞ……。