ラノベ寄稿

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【感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 7.5「南雲……なんて恐ろしい奴なんだっ……!!」

ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)

 

ラノベ貴公「ところで南雲って誰?」

 

これは12月23日のクリスマスイヴ前夜から幕を開ける冬休みの小さな物語

過去の呪縛から救ってくれた綾小路のことを意識するようになってしまった軽井沢恵。そんな彼女に、友人の佐藤麻耶から綾小路とのクリスマスデートについて相談が持ちかけられる。さらに同時に綾小路からも、佐藤について知っていることを教えて欲しい、と軽井沢に連絡が!? 綾小路の行動は純粋な異性への興味のためのものなのか、それとも佐藤を利用するためのものなのか。「あーもう! 何なのよあいつはあ!」クリスマス目前、軽井沢のモヤモヤは止まらない。一方、綾小路は新学期に向けて複数の人物と接触。一之瀬帆波のウィークポイント、新生徒会長・南雲雅の抱える闇、新たな情報は今後の波乱を予期させるもので――!?

 *ネタバレ有

 

お久しぶりですラノベ貴公です。リアル多忙でかなりシリーズものをためてしまいました。で、昨日幾つかまとめ買いしてきました。レビューするかどうかはさておき、まずは読みやすいよう実から触っていきます。

 

前回でCクラスとの片が付いてその後日譚。後は前からひょこひょこしていた佐藤とのデート回という感じ。

 

あとがきでも述べてる通り補完的といいますか、まあそれでも重要な話が見え隠れしながら逃してはいけない巻となっていました。順に追っていきます。

 

「恋の矢」

軽井沢さんの話なので後述します

 

「伊吹澪の災難な一日」

これはズル。

タイトルだけでニヤリとしちゃいます。やっぱ伊吹が好きなんですよね。タイトルは前回の短編集と合わせてきてるような?

綾小路の評価ですが、確かに伊吹は子どもっぽいところがありますね。なんやかんやでいいように使われてしまってるポンコツ感があって本人が毎回ぐぬぬってしてるのがすごい好きなんですけど、今回もいつも通りの伊吹が見れてよかったです。

 

「それぞれの過ごし方」

龍園さんの「くはは面白ぇ!」が見れた! ノルマ達成! 

違うと思うんですけど(真顔)。龍園さんとのプライベートポイントの話は結構面白かったですね。なんやかんやでジャイアンみたいな仲間思いの龍園が大好きだったんだよ! はてさて脱落した彼がどうやって盤上で機能していくのやら。

「退学者を出す」宣言はプールのときから引っかかっていました。あれから随分音沙汰がありませんでしたがやはり櫛田でしたね。そういえば堀なんとかさんと一緒に見るのがすごい久しぶりな気がします。温情程度に挿絵もあってよかったですね……。

前回の話の流れからして生徒会編に突入していくわけで、必然堀北学との絡みはあるかなと思っていましたがどこまで綾小路を使うのかはまだ未確定ですね。割と綾小路が乗り気なのが引っかかりますが、その意図はいったいどこにあるのやら……。堀北学への恩返しのためにしては動きすぎな気もしますが?

愛里さんは最近影薄い……薄くない?

 「波乱のWデート」

まあなんとなく分かっていたけれど収まるところに収まったという印象。なんとなくデフォルメされた軽井沢がかわいくありませんでした。というか普通に佐藤がかわいいんだが?

デート中で交わされる会話が「こんな感じっぽさそう」感が強くて楽しめました。南雲についてはあまり触れられそうにないですね。なんとなく露骨に強キャラ臭を漂わせてる気はするんですけど、感想は綾小路と同じでよく分からないとしか言えない。

 

「矢の行方」

協力者は全然読めませんでした。伏線があったのかな? あんまり読み込み足りてないのでよく分かりませんが少し驚きました。

上述しましたが結局「南雲ってなんだよ」としか言えませんね。溜め回というか、まああまり期待もしてませんでしたがその点は面白味に欠ける回だったのかな、と思います。

軽井沢がメインのヒロインになってくることは今でこそ意外性もありませんが一巻から振り返ると面白い展開ですね。今回ではだいぶ丸くなった様子で、会話からも頭の良さというか勘の良さが伺えました。そういった表現が巧みなのはさすが衣笠さんといったところ。 

 

あとは細々と雑感。綾小路が急にホワイトルームの話を語りましたねw なんなんだろうな、すごい違和感がありましたが。

生徒会編にフェイズしていく一方、一年ではAクラスとBクラスで抗争の噂が。もちろんDクラスも混じっていくわけですから忙しくなりそうだ。試験方式自体変わるというのだから全く読めないところがありますね。

 

 総括、伊吹がかわいかった。あと他なんかもちゃもちゃ中身のない会話がありました。次巻の発売は四月になるとかないとか。絶対四月は君の嘘って言ってやるからな……

 

では待て次巻。