【感想】誰にでもできる影から助ける魔王討伐2「勇者がマトモに見えるから不思議だ」
ラノベ貴公「頭おかしい僧侶しかいねえのかよこの世界は……」
チート級の力を持つ聖勇者と、国に選出された魔導師と剣士。レベルが低すぎて、先行き不安な一行を裏から助ける僧侶アレスは、頭を抱えていた。「なんでここを選んだし…」訪れたユーティス大墳墓で、アンデッドに怯える聖勇者。神敵を恐れる勇者など、存在してはいけない。しかし、そんな情けない聖勇者の姿を、最も見られてはいけない、ある人物が現れて―!?あらゆる神敵を殺戮する殱滅鬼、グレゴリオ・レギンズ。最低最悪の男、登場。
引き続き第二部の感想です。
おお、勇者のくせに幽霊を倒せないとは情けない。
さっそくトラブルを起こす勇者藤堂。早くもアレスの計算が狂い始めるわけですが、今回のトラブルにおいてそんなものは序章に過ぎなかった……
http://fbonline.jp/02sp/02_1612Maoutoubatsu/index.html
これ↑
おそらくBLACK LAGOONだとかHELLSINGと生まれてくる世界を間違えてしまったのだろうと言えば伝わる人には伝わるはず。
グレゴリオ・レギンズ。曰く異端殲滅官、曰く殲滅鬼「マッド・イーター」。その行いは敬虔な神の下僕にして狂信的ですらある。
だが、僧侶だ。
ワーカホリックやらエクソシストやらに続いて出てきた僧侶がこんなだなんて、俺異世界を守りたくなくなっちまうよ……。実際藤堂から見たらこんなんだから教会が教会という名のサムシング。
まあ最近のシスターは銃くらい使えて当然ですからね……どこのロアナプラだよと小一時間。
一章で散々頭おかし呼ばわりされていたので構えてみれば、なるほど確かに頭おかしい。見事に期待を裏切ってくるなァ!(褒め言葉)
序・中盤と丁寧に笑わせてもらいました。グレゴリオ好きすぎるwww
段々アレスが適当というか投げやりというか、思考を放棄してきましたねw もう1セットとか言っちゃうあたり、この主人公効率しか考えてない。
一方で中盤以降はバトル展開。シリアスというわけでもなく程よく楽しめたのですが、ケチをつけるとすればストーリーの堅さ故に起伏の薄い内容になってしまいましたね。収まるところに収まったといいますか。グレゴリオのキャラが強烈な分出オチでもあったのでは……
一人の僧侶によって旅を掻き回された章。しかし、勇者のパーティーに未だ僧侶はなく、そのレベルは低いまま。魔王を討つ旅は序章に過ぎないのだ。