ラノベ寄稿

ラノベやweb小説を斜め45°から批評するブログ

【感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 7.5「南雲……なんて恐ろしい奴なんだっ……!!」

ようこそ実力至上主義の教室へ7.5 (MF文庫J)

 

ラノベ貴公「ところで南雲って誰?」

 

これは12月23日のクリスマスイヴ前夜から幕を開ける冬休みの小さな物語

過去の呪縛から救ってくれた綾小路のことを意識するようになってしまった軽井沢恵。そんな彼女に、友人の佐藤麻耶から綾小路とのクリスマスデートについて相談が持ちかけられる。さらに同時に綾小路からも、佐藤について知っていることを教えて欲しい、と軽井沢に連絡が!? 綾小路の行動は純粋な異性への興味のためのものなのか、それとも佐藤を利用するためのものなのか。「あーもう! 何なのよあいつはあ!」クリスマス目前、軽井沢のモヤモヤは止まらない。一方、綾小路は新学期に向けて複数の人物と接触。一之瀬帆波のウィークポイント、新生徒会長・南雲雅の抱える闇、新たな情報は今後の波乱を予期させるもので――!?

 *ネタバレ有

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【感想】スーパーカブ「日常系百合バイクストーリー(?)」

スーパーカブ (角川スニーカー文庫)

 

ラノベ貴公「スーパーカブについて書かれてました」

 

山梨の高校に通う女の子、小熊。両親も友達も趣味もない、何もない日々を送る彼女は、中古のスーパーカブを手に入れる。初めてのバイク通学。ガス欠。寄り道。それだけのことでちょっと冒険をした気分。仄かな変化に満足する小熊だが、同級生の礼子に話しかけられて――「わたしもバイクで通学してるんだ。見る?」一台のスーパーカブが彼女の世界を小さく輝かせる。ひとりぼっちの女の子と世界で最も優れたバイクが紡ぐ、日常と友情。

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【感想】暴食のベルセルク ~俺だけレベルという概念を突破する~(~30話)「表紙買いには気をつけよう!」

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ラノベ貴公「欲張りセットみたいな小説でした(グリード)」

 

お城の門番をしているフェイトは、ある悩みを抱えていた。
生まれた時から持っている《暴食》スキルによって、絶えまなく襲ってくる空腹感だ。腹が減るだけの役に立たないスキルと思っていたが、実は隠された力があった。
ある日、フェイトは城に忍び込んだ盗賊を殺した時、真の力に気がついてしまう。
殺した対象の魂を喰らい、力をすべて奪ってしまうスキルだと……。そして、空腹感は初めて満たされていた。
このことをきっかけに、使えないやつだとゴミ屑のように扱われてきた男は、次第に頭角を現していく。のちにレベルの概念を越えて、際限なく強くなる姿から畏怖の念を込めて、こう呼ばれた……「暴食のベルセルク」と。

*ネタバレ有

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【感想】そのおっさん、異世界で二周目プレイを満喫中(一章)「月夜涙……天才か?」

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ラノベ貴公「新進気鋭の若き文才! という感じです」

 

中年冒険者ユーヤは努力家だが才能がなく、報われない日々を送っていた。
ある日、彼は社畜だった前世の記憶を取り戻し、かつてやり込んだゲーム世界に転生したと気付く。
さっそく隠し要素である、特典付きレベルリセットを試しレベルを初期化。さらにランダムであるはずのステータス上昇値を最大固定し、人生をやり直す。
ゲーム知識、数十年間の冒険者として経験、鍛え抜かれた技で全てを掴む。三度目の人生、ついにおっさんの努力は報われる。

*ネタバレ有

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【感想】ようこそ実力至上主義の教室へ 7「実 力 主 義(物理)」

ようこそ実力至上主義の教室へ 7 (MF文庫J)

 

ラノベ貴公そのための拳……?

 

2学期も終了間近の12月半ば、Dクラスを裏で操る存在Xの特定のため、Cクラス龍園の執拗な調査が開始された。高円寺までもが疑いの対象となり、ターゲットが絞られる中、ついに龍園の魔の手は軽井沢恵に迫り…。そのような状況で清隆は唐突に茶柱先生に呼び止められる。珍しく弱気な表情の茶柱が案内した先にいたのは―「既に退学届は用意させてある。校長とも話がついている。後はおまえがイエスと言えばそれで終わりだ」「あんたの命令が絶対だったのはホワイトルームの中での話だろ。あの部屋はもうない。命令を聞く必要もない」退学を迫る清隆の父親、そして学校の理事長から、秘められた高度育成高等学校のシステムが語られ―!?

*ネタバレ注意

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